「9条の会かさま」のみなさまへ

 

この度は、私のプラカードを看板にして設置下さるとのこと、本当に光栄です。ありがとうございます。

 

私はいわゆる団塊ジュニアと呼ばれる第二次ベビーブーム世代です。自分が生まれたときから日本は平和なのが当たり前で、世界の戦争や紛争はどこかヒトゴトでした。しかしこのところ、武力と平和を強引に結び付ける物言いを遠慮なくする人たちが現れてきました。武力で自国の平和を守る、9条は変えてしまえと。能天気な私も、子どもたちの未来を考えたとき、さすがに不安を感じました。そんな矢先に東京新聞で知ったのが、この署名運動でした。

中には「イラク戦争に協力した日本人にそんな資格はあるのか」「権威主義だ」「ノーベル平和賞は佐藤栄作オバマ大統領が貰っている賞で、素晴らしいものではない。」などの否定意見もありますが、私の考えは別のところにあります。

それは、このノーベル平和賞を過去の功績に対して貰う物だけではないと思っているからです。

 

この運動を知ってから、わたしは微力ながらもこの運動に協力したいと、色々な人に署名をお願いしました。2014年の53日の憲法記念日には、憲法集会と銀座パレードがあることを知り、主催者の方にメールで了解を頂き、パレード用にプラカードを製作ました。それを実行委員の方にご案内をさせて頂いたところ、とても喜んで下さり、私のプラカードを一緒に持って歩いて下さいました。沿道から何人もの方から手を振って下さいました。


今まで真面目に平和のことを考えてこなかった私が、この運動をきっかけに「ヒトゴト」から少しずつ脱却して、平和のことを考え、行動するまでになったのです。

そしてそれは私だけではありません。

ある方は、憲法の本を段ボール一杯に買い込み、それと署名用紙と、自分の平和憲法に対する思いを手紙にしたため、お知り合いの方にお送りしているとのことです。そんな人たちが全国にいて、15万筆に到達したのだと思います。

 

9条を守る日本人がノーベル平和賞を貰うに値する・しないではなく、この取り組みを通して多くの人が、平和を愛する気持ちを表現することができ、そして未来の平和を守る力になる、素晴らしい運動だと私は考えています。

 

まだこの活動を知らない人もいます。日本中、世界中の人たちに知ってもらいたい。そのためにデザインを学んだ経験を生かしてプラカードを作ろう、これを持って街に立とうと思いたちました。デザインに込めたのは、平和の象徴としての鳩と、メダル受賞のイメージです。公園の看板になることで、もっともっと多くの人に平和を愛する思いが届けばいいなと、心から願っております。微力ながら協力できたこと、本当に嬉しく思っております。ありがとうございました。